こんにちはセルノの富田です。
ペーパーコードの椅子がたくさん入荷したのをきっかけに、私はある悩みを抱えてしまいました。
それは、「ペーパーコードの良さが30%も伝えきれていない」ということです。
実は最近、ペーパーコードを使った椅子がたくさん入荷しました。
そして倉庫に別の家具を見に来たお客さんが、「おっ!ペーパーコードだ」ととても嬉しそうな反応をしてくれます。
さらに社長や他のスタッフと楽しそうに話して、一通り見てくれます。
でも、ペーパーコードについて話していると、必ず最後には
「ペーパーコードの椅子って、すぐだめにしちゃいそう・・・」
「ペーパーコードの椅子って、汚れやすいんじゃないの?」
「ペーパーコードの椅子って、水に弱いでしょ?」
と本当によくご質問をいただきます。
私はびっくりしました。
なぜなら、私がはじめてペーパーコードの椅子を知ったときと同じ感想だったからです。
とてもよくわかります。
それにしても、もったいないと反省しました。
そしてペーパーコードの良さをもっと伝えたいと考えました。
「紙」なのに耐水?
「ペーパー」と聞くと「紙」を想像しますよね?
だからどうしても「すぐだめにしちゃいそう」「汚れやすい」「水に弱い」というイメージがあるんだと思います。
私もそうでした(笑)
でもペーパーコードには、樹脂がたっぷり含まれています。
樹脂は水をはじいてくれるので、多少水をこぼしても大丈夫です。
もちろん、水に浸したりしてしまったら強度が落ちてしまいますのでおすすめはしませんよ。
3本を120メートル?強度のヒミツ
座面の強度は100%強いとは言い切れません。
プラスチックなどの合成樹脂に比べると強度は落ちます。
それでも座ったらすぐに壊れるということはないので安心してください。
ペーパーコードは、樹脂をたっぷり含ませた「紙」を「3本」撚って作られます。
だからちょっとやそっとでは破れたりはしません。
そして座面にペーパーコードを張る作業は、熟練した職人が1時間30分以上かけて行います。
張り作業のときはものすごい集中力が必要だそうです。
少しでも気を抜いたら張りが乱れて、仕上がりが変わってくるそうです。
これぞ職人技ですよね。
さらにペーパーコードは1脚に、約120メートルも使います。
120メートルを何重にも張るわけですから、10年から15年使えるというのは納得できます。
第一次世界大戦中から受け継がれたペーパーコード
ペーパーコードの歴史は、かなり古いものです。
昔から使われていたものが今でも使われているのにはやっぱり理由があります。
ペーパーコードは、第一次世界大戦中に生産されるようになったそうです。
最初は農作業で「麦などを束ねる紐」として使われていました。
そして、植物の「茎」や「葉」が原料のものよりも「紐」の品質にバラつきがなかったので椅子の制作にも使われるようになったといわれています。
今ではたくさんの素材で「紐」がありますが、第一次世界大戦中から受け継がれたペーパーコードは、私たちが想像するよりも当時の人々を助けていたかもしれません。
フィットする、あなただけの座り心地
ペーパーコードの良さといえば、私は座り心地だと思います。
使えば使うほど、あなたのカラダに合わせて座面がフィットする感じはとても心地がいいです。
そして夏は涼しく、冬は暖かいといわれています。
これは「紙」でできたペーパーコードならではだと思います。
一度でいいから、15年以上使ったペーパーコードの椅子に座ってみたいなと思っています。
(座るチャンスがあれば、座り心地を書きますね(笑))
知っておいてほしい、デメリット
いいところばかりではありません。
実はペーパーコードにはデメリットもあります。
よく言われるのが「ホコリがつきやすい」「キズがつく」ということですね。
ホコリについては、普段のお掃除と一緒に掃除機でやさしく吸い取ってあげるだけでも十分です。
キズについては、どうしても防げないですよね。
よくやってしまうのは「ズボンにカギを付けたまま座る」ということです。
「ズボンにカギを付けたまま座る」とカギがペーパーコードに引っ掛かり、キズがついてしまいます。
これは、あなたの心がけで防ぐことができるので、「気持ち」でカバーしてもらえたらなと思います(笑)。
ペーパーコードにはこんなデメリットもありますので、気になるあなたにはおすすめしません。
耐久年数は無限
永遠にキレイに使えるというわけではありません。
どんなに大切に使っていてもペーパーコードは伸びてしまいます。
伸びてしまうと、太ももの裏にあたって座り心地が悪くなります。
それでもそのまま使い続けると、次はペーパーコードが擦れて切れてしまいます。
長く使って、座り心地や経年変化に愛着があると思いますがもうこうなったら「張り替え」ですね。
年数でいうと「10~15年」で張り替え時期といわれていますが、それでも使い方次第で「25年以上」使えることもあります。
ですがペーパーコードを張り替えれば、耐久年数は無限だと私は思っています。
無垢の木でできた「Yチェア」は使えば使うほど味わいが増していきますからね。
椅子を育てて、その過程も楽しんでくださいね。
「Yチェア」
天然素材を生かしたカール・ハンセン&サン社の「Yチェア」は日本のインテリアにもよく合います。
CH24・CH36・CH37・CH46・CH47・CH53などたくさんでていますよね。
座面の色もナチュラルペーパーコード・ブラック・ホワイトペーパーコードといろいろ。
職人の手によって1本1本編まれており、ロープの本数や編み目が同じものがありません。
そしてなんといってもペーパーコードは無垢の木と同じで、使い込めば使い込むほど味わいが増していきます。
そして少しずつ柔らかくなり、あなたのカラダにフィットしてくれます。
手間をかけて、椅子を育てられるのが、ペーパーコードを使った椅子のいいところですよね。
「ペーパーコードの良さをもっと伝えたい」と考えて書きました。
今ペーパーコードの椅子を買おうか悩んでいるあなたに少しでもお役に立てれば嬉しいです。
そして、昨日も書きましたが、
PP mobler ピーピーモブラー
・PP505 HORN CHAIR(カウホーンチェア)PP505
・CHINESE CHAIR(チャイニーズチェア)PP66
がたくさん入荷しています。
ペーパーコードの椅子が気になったあなた、ヤフオク『SELUNO/セルノ』をチェックしてください。
今日はここまで!
今日もあなたが素敵な家具に出会えることを心から祈っています。
※高級家具・デザイナーズ家具・ブランド家具 モデルルーム展示品をメインに在庫数日本一を目指しています!
他にもモデルルーム展示の超美品の家具が
楽天の『SELUNO/セルノ』・ヤフオク『SELUNO/セルノ』『seluno_store』にて
続々販売・出品されておりますのでよろしくお願いいたします。
SELUNO/セルノ